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他人の目

2006.8.3 タケ

◆◇他人の目

SAD(社会不安障害)や赤面症の人は自分では

『なんで私ってこんなに緊張するのかしら!?』

『なんで私って人の目ばかリ気になるのかしら!?』

と思っている方が多いと思います。

自分では周りの人をそんなに気にしている意識は無いのに、人前に出た途端に心臓がドクドク鳴っちゃう!?

一体、なんででしょう??

これは自意識過剰が原因です。

常に『人から見られてる!』という気がしてしまうんですよね。

私も以前は極度の自意識過剰でした。

例えば、

会社で何人かが集まって井戸端会議をしている状況で私がそのそばを通りかかる。

タイミング良くその集団がクスクス笑う。

『あっ、きっとオレのこと言われてるんだ!』

『やっぱりオレはダメなんだ‥』

と、被害妄想もいいところです(笑)

こうなっちゃうと集団のそばを通ることに対しても恐怖を抱くように
なってしまいます。

はたから見ると笑い話のように聞こえますが、当の本人は真剣です。

そしてそんな情けない自分に対してもNO!を突きつけて、さらに自己嫌悪に陥って行きます。

でも考えたら不思議ですよね。

自分が嫌いなのに自意識過剰になってしまうことって。

自分のこと嫌いなんだから放っておけばいいのに、嫌いな相手なんてかまわなければいいのに、

『自分が他人に馬鹿にされているのではないか?』

『自分が他人に嫌われるのではないか?』

と言う心配をしてしまうんです。

何かにつけ自分が他人からどう見られているのか、言い換えれば『自分自身』を常に気にかけているんです。

他人の目を気にしているんではなく、ホントは自分の目を気にしているんです。

ですから逆を言えば、自意識過剰な人は本当は自分のことなんて嫌いじゃないんです。

結構好きなんです(笑)

あなたは好きな人と嫌いな人がいたら、どちらの人を気にしますか?

授業中、憧れの人の後姿をチラチラ見ますよね?
嫌いな人をチラチラは見ませんよね?(笑)

会社でも好きな人の名前が耳に入るとそれだけでドキンってしちゃいますよね?

と言うように、そこに意識が働くと言うことは、そこに自分の好きなものがあるという事なんです。

赤面したり、あがり症だったり、対人恐怖症だったりする自分を本当は好きなんです。

ホントは自分を好きなのに他人はそう見ていないんじゃないか?

と言う自分の目と相手の目のギャップがさらに自意識過剰を進行させて行くんです。

ではどうしたらいいのか?

一つは割り切ること。

『人からどう見られてもいいや!私はワタシ!!』と思えると気が楽になります。

人からどう見られるかではなく、いかに自分らしくいられるか!と言うことが大切です。

あなたがあなたらしくいられたら、背伸びすることも、卑屈になることも
ありませんからね。

自分の目は外に置くのではなく自分の中に置いて下さいね。

人からどう見られているのか?と言うことを気にすると自分の目は常に自分の外にあります。

常に外から自分を見てしまうので

『他人が○○だから私は××する。』
『他人が○○と思っているので私は××する。』

と言う具合に他人が主語になってしまいます。

でも自分の目を中に置くと、

『私は○○する。』
『私は○○と思う。』

と言うように、自分が主語になり他人は出てきません。

こうなれば他人の目なんて関係ありませんよね?

あなたの目は外にありますか?

それとも中にありますか?



■役立つノウハウ

赤面症の治し方



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